上毛レトロ研究会 告知ブログ

次回は10月28日(日)伊勢崎市民プラザ第一、第二実習室です。

遅ればせながら、リポートなど(その3)

今回の催しの目玉の一つとして、PCエンジンの「プリントブースター」の実演がありました。

f:id:merciless666:20180401172632j:plain

今回こちらをご用意してくださったのは、ジリさん。彼はデフロストというアニメ自主制作サークルを主宰しており、現在、新作「古代戦殻(こだいせんかく)ジェノサイダー」を制作中。ジリさんはかなりお若い世代なのですが「80年代末ごろに放送されていたらしいアニメのOP/ED」というコンセプトで制作しているだけあって、そのあたりのアニメや漫画をはじめとする文化背景の研究も大変熱心に行われております。そして彼の作品もそうした積み重ねが確実に反映されており、新作の完成がとても楽しみであります。興味のある方は是非サポートしてください。

www.youtube.com

デフロストのページ

さて、本題に入らせて頂きまして・・・このプリントブースター、用途としては「自分で描いた絵をプロットできる」「スキャナーで取り込んだ画像をプロットできる」の2つがあります。で、ここで「プロット」という単語にアレっ?と気づかれた方は鋭い!!そう、このプリントブースター、プリンタではなく、プロッタなのです!!プロッタがプリンタと何が違うかというと、プリンタがトナーで文字やら画像やらを転写するのに対して、プロッタは備え付けのペンで直に描きます!!プロッタに関しては説明がやや長くなるので、興味のある方が各自調べて頂きたいのですが、昔はパソコン用のプリンタの性能がおしなべて低く、高い機器でプリンタであってもパソコン内で描いたイラストをそのまま印刷するなど不可能でした。それに対しプロッタは非常に大きい制約はあるのですが、とりあえず「綺麗な線を引く」という一点においては有利ではありました。そんな時代背景の中、ゲーム機にてお絵かきを印刷させるという野心的な試みにおいて、プロッタを選択したことは、賢明ではあったのでしょう。

今回ジリさんにはスキャナも用意していただきましたので、まずはそちらから実演をお願いしました。スキャナも当時はまだまだ高嶺の花でしたが、PCエンジン用のこのスキャナの実力はいかに・・・

f:id:merciless666:20180401180219j:plain

今回のイベントのイラストを手がけてくださったにゃん太屋敷さんが、現地にて描かれたイラストを、スキャンしております・・・

ものっすごく時間がかかっております!本当に時代を感じさせます・・・

f:id:merciless666:20180401180437j:plain

時間の都合上全部のスキャンは難しいと判断し、途中でスキャンを止め、取り込んだ分のみをプロットして頂くことになりましたが、中々ペンの調子が芳しくなく、実は何回か失敗しておりました。

で、印刷結果もここに掲載したいところなんですが、写真に取り損ねました(汗)。現物は僕が持ち帰らせてもらってるので間違いなく自宅にあるんですが、ちょっとそれが今見つからないため、この辺は後日掲載とさせていただきます。

お次は、PCエンジン上でのお絵かきの印刷です。ジリさん作によるマリオ

f:id:merciless666:20180401181749j:plain

で、こちらも印刷結果の写真がない・・・(汗)。これも僕が現物持ち帰ってるはずですので、探し出して後日改めてご紹介いたします。

 

さて、まだ少しリポートすることがありますので、あと一回続きます。今回最終回にするつもりだったんだけど、終われなかった・・・